OpenBSD、資金難状況から脱出

OpenBSDプロジェクトは2013年末から同プロジェクトが運用しているサーバなどの電気代を代わりに支払ってくれるカナダの企業を探しているという呼びかけを実施していた。OpenBSDプロジェクトが運用している機材の電気代は年間で20,000カナダドル(192万円ほど)かかるとしており、この支払いが済ませられない限り、ほかのプロジェクトへ予算を充てることはできないと説明していた。

複数のメディアがこのニュースを取り上げたが、それから一週間経過し、OpenBSDプロジェクトは電気代を支払うのに十分な募金を受け取ったようだ。「The OpenBSD Foundation 2014 Fundraising Campaign」のページに掲載されたデータによれば、1月22日現在で1,700名を超える寄贈者から、111,000カナダドル(1,056万円ほど)の寄付が集まったことが報告されている。同キャンペーンでは150,000カナダドルを目指して募金を募っている。

OpenBSDはほかのオープンソースプロジェクトで活用されているソフトウェアをサブプロジェクトとして輩出しているほか、OpenBSDをベースとしたアプライアンスを開発しているメーカもある。財政基盤が安定することはオープンソースプロジェクト全体にとっても意味がある。