OSv開発版、性能向上 - TCP71%、UDP87%改善

OSv designed for the cloud

1月21日(米国時間)、クラウドオペレーティングシステムOSvの最新開発版となる「OSv "El Colorado" 0.05」が公開された。安定性以外にパフォーマンスの向上に取り組んだバージョンとされており、さまざまな性能が向上している。QEMU/KVMで使用できるQCOW2ディスクイメージファイルが提供されているほか、Amazon EC2でAMIが提供されているため、Amazon EC2経由で使用できる。

「OSv 0.05」における主な注目点は次のとおり。

  • ほかのOSと比較してTCPラウンドトリップベンチマークで71%ほど高い性能を実現
  • ほかのOSと比較してUDPラウンドトリップベンチマークで87%ほど高い性能を実現
  • ほかのOSと比較してMemcachedベンチマークで43%ほど高い性能を実現
  • ARCキャッシュバウンドを適切な設定に変更することでZFSパフォーマンスを改善
  • 書き込みキャッシュを有効にすることでVirtIOブロックドライバのパフォーマンスを改善
  • Amazon EC2インスタンスにおける鍵ごとの認証を実現
  • Amazon EC2 8xlargeインスタンス(32仮想コア)に対応
  • コマンドラインからファイルシステムのサイズ指定が可能
  • VirtIO SCSIドライバを導入(Google Compute Engine対応向け)
  • ファイル削除、ノード作成、リンク解除、ディレクトリ削除、スレッドデタッチなどのPOSIX互換性を改善

OSvはFreeBSDやOpenJDKやそのほかのオープンソースソースコードをベースに組み上げられたクラウド向けのオペレーティングシステム。VPSのような仮想環境で特定の目的(Webアプリケーションを動作させる)のもとで動作しているオペレーティングシステムには無駄な処理(重複する処理)が多い。OSvではこうした無駄な処理を一切排除し、VPSの上で特定のアプリケーションを動作させるために必要最小限の機能を提供することで高い処理性能を実現することを目指している。

Amazon EC2でAIMとしてOSvを選択した場合のサンプル

Amazon EC2でAIMとしてOSvを選択した場合のサンプル

取り組み方が異なるが、類似の発想でVPSで高速に動作するソフトウェアを生成するプロジェクトにXenのMirage OSがある。Mirage OSはOSvのように軽量高速なオペレーティングシステムを開発するのではなく、アプリケーションをOSまで含めたそれ単体でVPSの上で動作するひとつのソフトウェアとして変換出力することで、実行性能の高いソフトウェアの開発を実現することを目指している。



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