計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは1月20日、最大2GS/sのサンプリング速度に対応したDSP搭載の8ビットPCIe Gen2高速デジタイザ「Agilent U5309A」を発表した。

同製品は、2チャネルの高速デジタイザで、アナログ帯域はDC(低周波領域)から500MHzまで対応する他、長時間のデジタイズにも対応できるよう大容量のDDR3メモリを搭載、さらに8レーンのPCIe 2.0により高速なデータ転送を実現している。また、XilinxのFPGA「Virtex-6」を搭載しており、FPGA開発キット「U5340A」を用いてユーザー独自のリアルタイム信号処理アルゴリズムを実装できる。

加えて、相互接続性、再利用性、アップグレード性も重視している。既存の「U5303A」、および「U5309A」向けに提供しているソフトウェアドライバは、複数のプログラムインタフェースに対応しており、データコンバータを既存の環境に統合しやすくなっている。この他、カスタムオンボード信号処理機能により、多彩な用途で利用できる。化学分析機器、医療機器など、様々な機器において独自のアルゴリズムを容易に実装することができる。

すでに販売を開始しており、3月からの出荷開始を予定している。

最大2GS/sのサンプリング速度に対応したDSP搭載の8ビットPCIe Gen2高速デジタイザ「Agilent U5309A」