伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は1月20日、建設・建築で使用される3次元モデルに、設計・施工や画像等の属性情報を付加して、管理するためのソフトウェア「Navis+(ナビスプラス)」を開発し、総合建設業者や建設コンサルタント、ファシリティマネジメント業者を中心に、本格的に営業展開すると発表した。

「Navis+」による3次元モデルでのデータ統合イメージ

今回、CTCが開発した「Navis+」は、建築・建設インフラ向け3次元設計ソフトウェアでトップシェアの、米AutoDesk製プロジェクトレビューソフトウェア「Navisworks」上で動作するアドオンソフト。

CADやモデル作成ソフトウェアで作成した3次元モデルに、Microsoft Excelなどで編集した設計・施工・計測情報、修繕・点検情報、画像・ドキュメント類の属性情報を、設計・施工・管理の各フェーズに応じて付加していくことで、各担当者間やプロセス間での情報の受け渡しを容易にする。

また、時間情報を元にしたアニメーションの活用により、施工過程を直観的に把握可能。Navisworksが対応しているCADデータモデルのIFC(Industry Foundation Classes)フォーマットを始めとして、建築・建設分野で普及している50種類以上のファイルフォーマットに対応している。

同製品により、測量会社、建設コンサルタント、建設会社に加え、工事関係者や発注者で、情報をスムーズに共有でき、設計、施工、維持管理のプロセスで一貫したモデルを利用可能となる。

価格は、スタンドアロンライセンスが50万円、ネットワークライセンスが60万円。今後1年間で約100社への提供を目指す。

今後は、昨今の海外へのインフラ輸出の増加に伴い、英語を含めた多言語対応も予定している。