朝日新聞社は、等身大のロバート・キャパと彼の人間性にフォーカスした写真展「101年目のロバート・キャパ - 誰もがボブに憧れた」を開催する。開催期間は3月22日~5月11日(4月28日、5月5日を除く月曜、5月7日は休館)、会場は東京都・恵比寿の東京都写真美術館 地下1階展示室。開場時間は10:00~18:00(木・金は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)。入場料は一般1,100円、学生900円、中高生・65歳以上700円。

「ツール・ド・フランスのレースを見物する人びと」フランス、ブルターニュ 1939年7月(東京富士美術館蔵) (C)ICP/Magnum Photos

「ゲルダ・タロー」フランス、パリ 1936年(ICP蔵) (C)ICP/Magnum Photos

同展は、「ボブ」の愛称で親しまれ、戦争写真家として知られるロバート・キャパの真骨頂ともいえるユーモアや生きる喜びが表れた知られざる作品に焦点を当て、東京富士美術館のコレクションを中心に構成している。

約40年という生涯で撮影された7万点とも言われる作品の中には、孤児に微笑みかける兵士や戦車の上で鼻をほじる少年、戦時に訪れたやすらぎの一瞬、「ロバート・キャパ」の名付け親であり自ら結婚を望んだ恋人・ゲルダの写真など、同時代を生きる人びとや周囲の人たちへの思いをこめて写されたカットが数多く存在している。今回の展覧会では、"伝説のカメラマン、キャパ"としてではなく、挫折や失意を味わいながらも、笑顔を忘れず多くの友人と友情を深め、女性たちと恋に落ちた"ボブ"の等身大の魅力を紹介する。

なお、8月2日~9月15日には九州芸文館(福岡県筑後市)で巡回展を開催する。