ビジネス紙「FORTUNE」が恒例の働きやすい企業トップ100社「100 Best Companies to Work For」を発表した。トップは昨年に続き米Google、2位も連続でSAS Instituteとなった。社員としてのプライドやワークライフバランスが重視されているようだ。

Googleは2012年から3年連続での1位。それ以前にも2007年、2008年にも1位を獲得している常連だ。社員の満足度は極めて高く、97%の社員がGoogleがコミュニティに還元する方法、幹部の誠実さや職業倫理について満足しているという。社員を対象にした調査では、「課題」「雰囲気」「報酬」「プライド」の4つの指標で99%が好評価を下した。好評価率は「コミュニケーション」「上司」でも98%だった。

Googleは社員に対してボランティア活動を奨励する「Donations for Doers」などのプログラムも展開しており、承認した非営利団体でのボランティア活動に対して5時間に50ドルの報酬を払っているという。Googleは米国だけで4万2162人を雇う大手雇用主でもあるが、これに加えて社員数はこの1年20%増で伸びている。

2位はビジネス分析ソフト開発のSAS、従業員の家族も利用できるヘルスセンター、医療施設が社内にあり、託児などのケアも充実している。ワークライフバランス重視の姿勢が人気で、社員の97%がSASで働いていることを誇りに思っているという結果が得られた。SASは2年連続での2位だが、2010年と2011年は1位に輝いている。

3位以降は、ビジネスコンサル業のThe Boston Consulting Group(3位)、財務のEdward Jones(4位)、住宅ローンQuicken Loans(5位)となっている。

ハイテク関連では、7位にSalesforce.comがランクインした。前回19位からのアップとなる。このほか、8位Intuit、29位Rackspace Hosting、33位NetApp、55位Cisco Systems、83位Adobe Systems、84位Intel、86位Microsoftなどが入っている。