FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは1月15日(協定世界時)、改訂されたリリーススケジュールに従い、次期メジャーアップグレードバージョン「FreeBSD 10.0-RELEASE」へ向けた最終ビルドを開始した。これ以上準備リリースが出ることはなく、スケジュール通りに1月20日(協定世界時)にリリースアナウンスが実施されるものとみられる。日本では2013年1月21日にリリースアナウンスが流れる計算になる。当初は2013年11月24日のリリースが予定されていたことから、ほぼ2ヶ月遅れでのリリースとなる。

FreeBSD 10.0-RELEASEはこれまで2年間にわたって開発されてきた新機能や機能向上が取り込まれており登場が待たれている。ZFSの機能強化(Illumosプロジェクトの成果物から高速圧縮アルゴリズムLZ4関連機能をマージ、LZ4を利用したキャッシュメモリ圧縮による高速化の実現)、新パッケージ管理システムpkg(8)、カーベルレベルで動作するiSCSIターゲット/イニシエータの導入、オンラインでUFSを拡張できるgrowfs(8)、BINDの廃止とUnbound/LDNSの導入、次世代ハイパーバイザ/仮想環境基盤BHyVeの導入、Amazon EC2対応、Microsoft Hyper-V対応、pf(4)のマルチコア対応、デフォルトコンパイラをGCCからLLVM Clangへ変更、マルチコア/メニーコアでの性能向上、高速ネットワーク通信機能NetMapの導入など、注目される機能に絞っても多岐にわたる。

FreeBSD 10.0-RELEASEの主な新機能は、こちらの特集で解説しているの参考にしてほしい。