ソニー生命保険は15日、大学生以下の子ども(複数の場合は長子)を持つ親を対象に実施した「子どもの教育資金と学資保険に関する調査」の結果を発表した。

同調査は、2013年12月6日~10日の期間にインターネット上で行われ、20~69歳の男女1,000人から有効回答を得た。

未就学児の親(248人)に対して、教育資金についてどの程度不安を感じるか尋ねたところ、81.0%が「不安を感じる」(「非常に不安を感じる」と「やや不安を感じる」の合計)と回答。理由については、「教育資金がどのくらい必要となるか分からない」が75.1%で最も多く、以下、「収入の維持や増加に自信がない」が61.7%、「消費税増税」が48.3%、「社会保険料の負担増」が45.3%、「病気やケガで収入が途絶えるリスク」が33.8%と続いた。

子どもが小学生から社会人になるまでに必要だと思う教育資金を聞くと、「1,000万円~1,400万円くらい」が47.6%で最多。平均予想金額は1,229万円だった。

子どもが小学生から社会人になるまでに必要だと思う教育資金(単一回答)

高校生以下の子どもの親(748人)に、教育資金を準備している方法、あるいは準備する予定の方法を質問したところ、1位は「学資保険」の54.0%、2位は「銀行預金」の49.6%となった。一方、子ども自身が資金を調達する「奨学金」は15.2%だった。

大学等に通う子どもの親(242人)に、大学等の初年度納入金(入学金・授業料・教材費など)としていくら支払ったかと問うと、100万円台に半数以上(57.9%)の回答が集まり、平均金額は156万円に。学校区分別に見ると、国公立大学は115万円、私立大学は176万円となり、私立の方が61万円多かった。

子どもへの仕送りやこづかいの1年当たりの平均金額は、自宅通学の場合は16万円、独り暮らしの場合は72万円だった。

入学前の1年間で受験勉強のためにかかった学校外教育費については、「10万円未満」が36.0%、「50万円~60万円台」が16.9%、「100万円以上」が14.5%と、金額にばらつきが見られた。

教育資金の準備方法を見ると、「学資保険」が51.2%でトップ。以下、「銀行預金」が46.3%、「奨学金」が36.0%、「子どもの祖父母からの資金援助」が13.2%、「教育ローン」が12.8%と続いた。

教育資金に関する現在の状況や考えについて、あてはまる程度を尋ねたところ、「卒業するまでの教育資金は何としてでも準備してあげたい」の項目では、「あてはまる」(「非常にあてはまる」と「ややあてはまる」の合計、以下同)が93.4%に達した。

また、「教育資金の負担で、日々の生活が苦しい」の項目では63.6%が、「教育資金の負担で、自分の老後の備えはできていない」の項目では74.0%が、「あてはまる」と回答した。