ストーリーのあるもの、シリーズものと、ただ商品のスペックを紹介するだけではないのがテレビCM。海外ではCM大賞などもさかんで、最近ではタイの泣けるCMが注目を集めました。日本にもたくさんのCMがありますが、外国人の目にはどのように映っているのでしょうか。日本に住む20人の外国人に、日本のCMについてどう思うか聞いてみました。

■日本は、面白おかしいコマーシャルが割と多いと思います。ロシアとは、宣伝される製品の揃えが多少違います。例えば、ロシアでは墓地のコマーシャルなんて考えられません(ロシア/20代後半/女性)

■日本のコマーシャルの多くはすごく面白いと思います。フィリピンの最近のコマーシャルはドラマシリーズのようなものがはやっています(続きがある)(フィリピン/40代前半/女性)

■笑いを狙っているものが多いと思います(チェコ/30代後半/女性)

■どんなCMもコミックに作る、韓国では車のCMはしゃれて格好良く撮るイメージだけど、日本では笑える面白いシーンを追求してる感じがする(韓国/30代後半/女性)

■ほとんど楽しいイメージをさせたいシナリオだけど何か面白くない、変な物が多い(イラン/20代前半/女性)

「面白い」あるいは「視聴者を面白がらせよう」という製作者の意図を感じている人がなかなか多いようです。アメリカやイギリスでもウケを狙ったCMを見たことがありますが、確かに日本の方が数が多いかもしれませんね。

■日本では必ず覚えやすい歌等が使われたりして、ダンス等も多いです。面白いと思います。スウェーデンは歌・ダンス等があまりないと思います(スウェーデン/40代後半/女性)

■日本のコマーシャルはつまらないです。内容もつまらなくて無理やり見せられるような感じ。歌ばっかりのが多い(タイ/30代後半/女性)

■うるさく、歌いすぎ、ダンスしすぎる(アメリカ/30代後半/男性)

■大人向けでも子供っぽいCMが多すぎます。CMの最後の何秒かにブランド名と電話番号まで歌われるのがうるさいと思います。逆に有名なミュージシャンの曲がBGMに流れるCMが大好きです。(曲に集中して)CMのメイン製品にあまり気づかない時もあり、あの曲を聞きたいと思いながらアーティストのCDを買ってしまうこともあります。そう言っても、日本の車などのCMは基本的にいいものが多いと思います(ブラジル/30代後半/男性)

単純作業をしている時、うっかりCMソングを口ずさんでしまうことがありますが、それだけ頭に残りやすいということですよね。CM効果は高そうですが、あまり歓迎していない人もいるよう。歌や音楽が多いのはアジアのCMの特徴のような気がします。

■コマーシャルする頻度が多くて面白くない(チュニジア/40代後半/男性)

CMとはつまり番組スポンサーですから、こればっかりは改善することは難しそうです……。

■コマーシャルお金をかけすぎだと思います。母国のコマーシャルには俳優とか歌手が出ないです(シリア/30代前半/男性)

■ドイツよりもかなり派手でお金がかかっているなぁと思うものが多い。有名人を出している点も大きな違いです(ドイツ/30代後半/男性)

一時はハリウッドスターも日本のCMによく登場し、コミカルな演技などをしていました。日本ではほかに、スポーツ選手やモデルなど有名人を多用しているため、すごくお金がかかっています。

■繊細でアイデア豊富です。ハイテックなところです(インドネシア/40代前半/女性)

CMは見ている時間帯によっても全然違いますし、もちろん好みもありますよね。喜んでいただけて良かったです!

番組の合間に挟み込まれるCM。ちょうどいいところで入ったりすると不愉快に思うこともあるかもしれません。とはいえ、芸術的だったり続きを見たくなるような面白さだったりと、印象的なCMもあります。CMも含めて、テレビを楽しめるといいですね。