公益財団法人明るい選挙推進協会は、2014年に20歳を迎える新成人(新有権者)に対し、政治や選挙への興味関心を持ってもらい、選挙で投票することの意義をより深く知ってもらうためのパンフレット「選挙ガイドブック2014 チョットまじめに、もっと気楽に」を刊行する。

同パンフレットは主に2014年1月13日、全国各地の成人式などで選挙管理委員会・明るい選挙推進協議会等により無料配布される予定となっている。

「選挙ガイドブック2014 チョットまじめに、もっと気楽に」

2013年7月21日に投開票が実施された第23回参議院選挙では、投票率が戦後3番目の低さとなる52.61%を記録。有権者の政治への関心は1980年代初頭をピークに減少傾向が続いている。一方で昨年4月の公職選挙法の改正により、7月の参院選で初めて解禁されたインターネットによる選挙活動は、選挙運動の新しい形として注目されている。このような状況を踏まえ、これからの日本を支える新有権者の政治への関心拡大は以前にも増して重要な課題と言える。

■若者層の政治・選挙への興味は?
マイナビニュースでは、20~24歳の男女200名(フレッシャーズ/マイナビニュース会員)に「政治に関するアンケート」を実施。「あなたは政治に興味がありますか」と問いかけたところ、「ある」「どちらかといえばある」と答えた人は全体の57.0%と過半数を超えたものの、「あなたはこれからの日本の未来が政治によって良くなると思いますか」という問いに、「思う」「どちらかといえば思う」と肯定的に答えた人は41.5%にとどまった。

一方、「あなたは今年、選挙があったら行こうと思っていますか」という問いに、「行こうと思っている」と答えた人は66.0%と約3分の2を占めたが、その理由では「国民の義務だから」が47.7%でもっとも多く、「自分のためになるから」(17.4%)、「政治に関わっていきたいから」(10.6%)と続いている。

それに対して、「行くつもりはない」「迷っている」と答えた人にその理由を尋ねたところ、「自分が投票しても何も変わらないから」が25.0%となり、以下「行く時間がないから」(19.1%)、「応援したい政党・議員がいないから」(14.7%)となっている。

また、「あなたが今の政治に点数をつけるとしたら何点ですか? 100点満点でお答えください」と問いかけたところ、最高は98点だったが、50点以下の人が過半数を占めるなど、全体の平均は46.46点と低調。現状の政治に不満があり、政治に興味はあるものの、日本の未来が政治によって良くなるとは思っていないという若者層の現状が明らかとなった。

明るい選挙推進協会が刊行するパンフレット「選挙ガイドブック2014 チョットまじめに、もっと気楽に」では、東京大学工学部に在学中で、日本政治報道株式会社の代表取締役である鈴木邦和氏を起用。鈴木氏については、現在24歳という若さで、東日本大震災後に被災地におけるボランティア活動を通じて「有権者にもっと政治への関心を深めてもらいたい」との想いから起業した同氏の理念が、パンフレット刊行の目的と合致したところからの起用だという。

巻頭特集では、鈴木氏をナビゲーター役に、2014年の新成人代表としてAKB48のメンバーの宮崎美穂(20)や佐藤すみれ(20)ら4人による座談会形式で政治について話し合う『「政治ってなに?」「選挙って何だろう?!」』を12ページに渡って掲載。いずれも20代前半の若い4人がそれぞれ持つ政治感、選挙感を披露しつつ、有権者が権利を行使することの大切さを啓発する。

これからの日本を支える20代前半に向けて、政治への興味を持たせることを目的とする「選挙ガイドブック2014 チョットまじめに、もっと気楽に」。今年新成人を迎える人はもちろん、政治に興味がある人もない人も、ぜひ一度目を通してみたい。