計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは1月9日、大容量プログラマブルシステム電源「Agilent N8900」シリーズを発表した。

同製品は、5/10/15kWの3モデルがあり、いずれもオートレンジ出力機能を搭載している。オートレンジ電源とは、定格電力内で様々な電圧・電流の組み合わせで出力可能な電源で、従来型の単一出力の電源と比べて、柔軟性に優れている。また、LAN、USB、GPIBといった計測制御用インタフェースを備えており、自動計測システムに最適な電源となっている。さらに、大容量電源ながら、導入しやすい価格設定となっており、「N8900」シリーズを複数台、並列稼働することで、100kW以上の出力を実現することもできる。最大電圧は1500V、最大電流は510A。この他、電圧・電流測定機能に加え、過電圧・過電流・過温度保護機能も搭載されている。ターゲットは、電気自動車やハイブリッド自動車、風力発電インバータ、太陽光発電インバータ、高電圧リチウムバッテリパックなど、高電力の測定用途としている。

なお、電流・電圧・電力の組み合わせが14種類、それぞれ208/400VACモデルがあり、合計28モデルがラインアップされている。価格は80万円(税別)から。すでに販売を開始しており、出荷開始は3月を予定している。

大容量プログラマブルシステム電源「Agilent N8900」シリーズ