つげ義春の特集を組んだ2014年1月号(2013年12月25日発売)の「芸術新潮」

青山ブックスクールは、「ねじ式」や「ゲンセンカン主人」などのシュールな作品で知られるマンガ家・つげ義春の魅力に迫る講座「なぜ、いま『つげ義春』なのか―マンガと美術の危うい関係」を開催する。開催日時は1月11日 18:00~20:00、会場は東京都・青山ブックセンター本店 大教室。受講料は1,260円、定員は110名(Web/メール/電話いずれかによる事前予約が必要)。

同イベントは、雑誌「芸術新潮」(2014年1月号)の「つげ義春」特集を記念して行われる講座。美術史家の山下裕二を迎え、つげ義春の魅力に迫りながら、マンガと美術の関係を考えるというものだ。美術誌がマンガの特集を組んだり、美術館でマンガに関する展覧会が開催されたりするなど、マンガが美術関係のメディアで取り上げられる機会が多くなってきたものの、尽きることがない"マンガは果たして美術なのか"という問いを考察していく。

なお、1950年に創刊された「芸術新潮」が60余年の歴史の中で特集をしたマンガ家は手塚治虫、水木しげる、大友克洋の3人のみだったが、今回のつげ義春で4人目。また、山下裕二が監修を務める「日本美術全集」の第19巻「拡張する戦後美術」(小学館、2015年6月刊行予定)にも、つげ義春の代表作「ねじ式」が収録されることになっている。