イヴ・サン=ローランの元パートナーであり、今回の伝記映画を絶賛しているピエール・ベルジェ

フランスのファッションブランド「イヴ・サン=ローラン」の元パートナーが、サンローランの人生を描いた新作伝記映画を絶賛している。

サンローランのかつての恋人でビジネス・パートナーであったピエール・ベルジェは、ピエール・ニネイがサンローサン役を、ギョーム・ガリエンヌがベルジェ役を演じる新作『イヴ・サン=ローラン』に圧倒されたという。ベルジェはWWDに次のように話している。

「僕はピエール・ニネイの演技に圧倒されたね。僕にとってはすごく難しいことだから、動揺したし混乱さえさせられたよ。見ていた時は、イヴ・サンローラン本人なんじゃないかと思ったね。それってすごいことだよ」

また、ベルジェは自身の役柄を演じたギョームも褒め称えている。「ギョームは素晴らしい俳優だと思うよ。客観的に彼の演技を評価するのは、僕にとっては難しいことだけど、僕の生きている間に伝記映画に取り上げられたということには感動しているよ」

ベルジェはジャリル・レスペールが監督した本作を制作当初から支援しており、イヴ・サンローランによるオリジナルのデザインさえも本作に向けて貸し出しており、いくつかの条件を付けている。「我々は洋服を貸し出すことはないんだ。だから1品ずつに1人の取扱者がついたよ。サンローランの誰かが各洋服に付き添って、モデルたちは座ることを許されなかったんだ。すごく複雑だったけど、やりきったよ。僕もジャリルに詳細な条件付きで洋服を貸したよ。僕らがモデルをはじめ、ヘアメイク担当も選ぶっていうね」と続けた。

1961年、サンローランと恋人関係にあったベルジェはイヴ・サンローランのブランドの設立に力を貸し、1976年に破局。その後もずっと親しい関係にあり、サンローランの死の直前となった2008年には市民パートナーシップを申請している。

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