村田製作所の子会社であるムラタソフトウェアは1月8日、解析シミュレーションソフトウェア「Femtet」のバージョンアップを行い「Femtet 2013.2」をリリースしたと発表した。

最新版の特徴は、3次元解析でソリッドボディ上に配置したシートボディの扱いを改良したこと。例えば、青色ボディが赤色ボディよりも膨張してZ軸マイナス方向に反りが発生するモデルの場合、シートボディを平面応力(面の垂直方向の応力をゼロとみなした近似法)シートとして処理し、薄いソリッドの場合と同等の結果が得られるようになったという。

また、新たに3次元モデルから2次元解析や軸対称解析モデルを生成できるようになったほか、矩形領域を設定して格子状に結果を出力する機能が追加されたという。

出力結果はCSVファイルなどに出力できる

さらに、3D CADソフトのSolidWorks用のアドインを改良し、新たに3次元モデルのボディ属性、材料定数、境界条件等を保持したままモデル形状のインポート/更新ができるようになったほか、SpaceClaimに専用アドインをインストールすることで、SpaceClaimから同製品へモデル形状を自動的にインポートができるようになったという。

SolidWorksで作成した3次元モデルをFemtetにインポートするのも容易に

なお、同社は2014年1月15日~17日に東京ビッグサイトで開催される「第15回 プリント配線板EXPO(ネプコンジャパン2014内)」に出展し、同製品のデモ機を展示する。