米NVIDIAは5日(現地時間)、次世代SoC「Tegra K1」を発表した。グラフィックス機能にKeplerアーキテクチャを統合する。32bit版と64bit版を提供し、32bit版搭載デバイスは2014年上半期、64bit版搭載デバイスは2014年下半期の登場を予定するという。

Tegra K1

32bit版のブロック図

「Tegra K1」は"Logan"の開発コードで知られていたプロセッサで、28nmプロセスで製造する。グラフィックスに現行のGeForceやQuadro、Teslaシリーズで採用されているKeplerアーキテクチャをベースとした「Mobile Kepler」の搭載が大きな特長で、192基のGPUコアを備える。

Keplerアーキテクチャを採用することで、NVIDIAのGPUコンピューティング言語環境であるCUDAを、Tegraシリーズとして初めてサポートするほか、OpenGL 4.4、DirectX 11、テッセレーションに対応する。

2014年上半期の登場が予定される32bit版では、CPUコアにクワッドコアのARM Cortex-A15を搭載、また下半期に予定される64bit版ではARMv8ベースのDenverコア2基を搭載する。このほかの仕様は、対応メモリがDDR3Lまたは、LPDDR3の最大8GB、解像度は最大4,096x2,160ドットの4Kに対応する。

2013年3月に行われたGPUに関する技術会議「GPU Technology Conference 2013」で示されたTegraシリーズのロードマップでは、2015年投入予定の"Parker"で、64bit ARMのDenverコアを採用するとしていた。

「GPU Technology Conference 2013」で発表したロードマップ