ロームは12月24日、オーディオ機器の音量/音質調整に使用するカーオーディオ用サウンドプロセッサ「BD37033FV/37034FV/37068FV」3品種、およびAVレシーバ用サウンドプロセッサ「BD34701KS2」を発表した。

オーディオ機器の再生時に音量/音質調整を行うサウンドプロセッサには、デジタルとアナログの2つの方式があるが、デジタル方式は音量減衰時にビット落ちという本質的な音質劣化の懸念がある。より高音質を必要とする場合にはアナログ方式が最適であり、ロームは独自のアナログ技術によって、サウンドプロセッサを展開している。一方で、近年、ネット配信やSACD(Super Audio CD)などCDの規格を越えるハイレゾリューション音源の普及や、HEVやEVなどの静音化により、オーディオ機器にはさらなる高音質が求められている。加えて、オーディオ機器の近くに置かれることの多い、携帯電話の着信時に発生するRFノイズをなくしたいという要求が高まっていた。

同製品群は、同シリーズの特徴である、音響製品で最も重要な特性の低歪率と低雑音による高音質、音量/音質調整時のポップノイズ対策「アドバンスドスイッチ」を継承。さらに、新機能として、オーディオ機器に対する携帯電話の着信ノイズを1/10以下にカットするRFノイズカット機能、さらにパワーアンプを外付けした場合に必要なセット電源オフ時の音漏れを1/30以下に削減する防止機能を備えている。

これらは、電波暗室でのEMC実験や自社試聴室での試聴を長年繰り返した結果得られたノウハウと、シミュレーションでは再現できない領域にあるアナログ技術を駆使し、高音質と時代のニーズを追及し続けたことで実現できたとしている。

なお、パッケージは「BD37033FV/37034FV」がSSOP-B28、「37068FV」がSSOP-B40、「BD34701KS2」がSQFP-T52。サンプル価格は500円。9月よりすでにサンプル出荷を開始しており、12月から月産50万個体制で量産を開始する。生産拠点は、前工程がローム浜松(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines(フィリピン)。

ロームのカーオーディオ用サウンドプロセッサ「BD37033FV/37034FV/37068FV」とAVレシーバ用サウンドプロセッサ「BD34701KS2」