アンディ・ウォーホル美術館、森美術館は、日本では過去最大規模となる回顧展「アンディ・ウォーホル展: 永遠の15分」を開催する。開催期間は2014年2月1日~5月6日(会期中無休)、開場時間は10:00~22:00(2月11日、4月29日、~5月6日をのぞく火曜は17:00まで、4月19日は翌朝6:00まで※六本木アートナイト開催のため)。会場は東京都・六本木の森美術館。入場料は一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、子ども(4歳~中学生)500円(このほか、展望台「東京シティビュー」とのセット券、「ラファエル前派展」とのセット券などもあり)。

「アンディ・ウォーホル展: 永遠の15分」ロゴ

同展は、初期から晩年までのウォーホル作品の主要シリーズを網羅して紹介する大回顧展で、「人体図」をはじめとする日本初発表の作品も展示。アメリカ・ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品から、絵画、シルクスクリーン、ドローイング、フィルム、彫刻、写真など約400点、さらに、「タイム・カプセル」と称した箱に収められたウォーホルの私的な書簡、雑誌や新聞の切り抜きなどの中から、日本に関する資料を含む約300点を含む約700点を公開する。

また、ウォーホルの数々の名作が生まれ、当時のアンダーグラウンドカルチャーシーンの拠点としても重要な場所であったニューヨークのスタジオ「シルバー・ファクトリー」を原寸大で再現するほか、1963年から制作を開始した数多くの実験映像作品も上映。代表作「エンパイア」をはじめ、日本未公開作品を含む25作品が、15面のスクリーンを使ってダイナミックに展開される。さらに、2月15日~28日には、代表的な映画作品13本が上映されるプログラム「アンディ・ウォーホル 映画回顧展2014」が、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて開催。こちらは、すべてオリジナルフォーマットである16ミリフィルムで鑑賞することができる貴重な機会だ。

なお、アンディ・ウォーホルは1928年アメリカ合衆国ピッツバーグ生まれのアーティスト。消費社会と大衆文化の時代を背景に、商業デザイナー、画家、音楽プロデューサー、写真家、映画制作者、社交家と多様な顔をもち、ジャンルを超えたマルチクリエイターとして活躍。"ポップ・アートの旗手"と称された。トレードマークの銀色のカツラと黒いサングラスという奇抜な風貌で、当時の社交界のスターとなる。