富士通は25日、大手・準大手の日系企業に対して、グローバル経営管理を支援するため、「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT」(GLOVIA SUMMIT)などをベースに機能強化した「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT グローバル経営管理ソリューション」(グローバル経営管理ソリューション」の販売を、同日より開始すると発表した。

「グローバル経営管理ソリューション」の特徴として、GLOVIA SUMMITなどの機能拡張により、ヘッドクォーターの事業管理部門向けの「グループ事業管理ソリューション」、経理部門向けの「グループ会計ソリューション」、経営層向けの「経営ポータルソリューション」の3つの新ソリューションを提供する。

「グループ事業管理ソリューション」は、事業管理部門の事業責任者向けの事業戦略を立てる上で必要な商談・受注・実績・予算などの情報を提供するソリューション。製品別、販売チャネル別、地域別などの切り口での状況把握、予測と事業予算に対する日々の実績が可視化できる。

「グループ会計ソリューション」は、個別から連結までの会計業務を統合し、IFRS(国際財務報告基準)におけるセグメント開示への対応をはじめ、グループ全体での実績把握や予算比較、連結決算業務の効率化を実現する、経理部門向けのソリューション。実績・予算などの情報の一元管理により、セグメント内外の取引を自動判定することができ、グループ内部取引を考慮したグループ横串の実績把握や予算比較分析を行うことができる。

「経営ポータルソリューション」は、経営に関するヒト、モノ、カネの情報やシステムを結合した経営層向けのポータルサイト。同ソリューションは、タブレットやスマートフォンへ対応しており、経営に必要な情報をデータ統合せずに画面を統合することでビジュアル表示することができる。

なお、経営管理データ収集方法として、「FUJITSU Software Interstage Business Operations Platform」を活用し、収集スケジュールに沿って、グループ会社のシステムから、データ収集のツールである収集コネクターを活用し、商談・受注・実績・予算などの情報を自動的に収集する。

また、データ体系化・正規化として、グループ各社のシステム上の商談・受注・実績・予算などの情報は、コード体系や数字の意味や情報の階層なども様々であるため、ヘッドクォーターが定義する業務要素の5W1Hに基づいて共通の統一コードを付与し、グループ全体の商談・受注・実績・予算などの情報の一元化を図る。

価格は、「グループ事業管理ソリューション」と「グループ会計ソリューション」は800万円(20ユーザから)から、「経営ポータルソリューション」は770万円(2プロセッサ200ユーザから)からとなっている(いずれも税別)。