JR東日本は来年2月から、首都圏の18駅に駅遠隔操作システムを順次導入する。駅係員が無人の際、自動券売機、自動改札機、自動清算機の操作・監視を遠隔で行うシステムで、駅利用者が比較的少ない早朝時間帯を中心に導入される。

首都圏のJR東日本の駅に、駅遠隔操作システムが導入される(イメージ写真)

システム稼働中は改札口係員が不在となるが、駅利用者からの問い合わせについては、券売機・改札に新たに設置されるインターホンを通じて担当係員が対応する。自動清算機付近にはインターホン付き券面確認台を新たに設置。担当係員が乗車券類の券面を画面で確認しながら案内を行う。2月2日に横浜線の片倉駅・八王子みなみ野駅・相原駅の3駅で導入し、その後は順次導入駅を拡大。3月9日までに全18駅への導入を完了する。

18駅のうち田端駅(南口)、大久保駅(南口)、東京駅(丸の内地下南口)、王子駅(南口)では、システム導入に合わせて営業時間を初電から終電までに拡大。これまで早朝時間帯に係員が不在のため、問い合わせに対応できなかった片倉駅、相原駅、東所沢駅でも、インターホンを通じての対応が可能になる。これら3駅では、すべての時間帯で自動券売機・自動清算機の利用が可能になるほか、磁気乗車券で自動改札機が利用できるように改善されるという。