JR東日本はこのほど行われた取締役会にて、新津車両製作所(新潟県新潟市)の車両製造事業を、同社子会社の総合車両製作所(J-TREC)へ譲渡させることを決議した。

新津車両製作所はE233系などステンレス通勤車両の製造で知られる

新津車両製作所は1994年の発足以来、約4,200両の車両を製造。とくにステンレス通勤車両の製造技術の向上に取り組んできた。同製作所の事業を継承する総合車両製作所は、東急電鉄の子会社として車両製造などを手がけてきた東急車輛が前身。旧東急車輛の鉄道車両製造事業は2012年4月をもってJR東日本に譲渡され、現在の社名に改められた。

総合車両製作所への事業譲渡は会社分割によって行われ、新津車両製作所の車両製造事業にかかる資産や負債、権利義務が同社に引き継がれる。1月31日に契約を締結し、4月1日から発効する予定。会社分割によるJR東日本ならびに総合車両製作所の商号、所在地、代表者の役職・氏名、事業内容、資本金、および決算期の変更は生じない。

JR東日本は今回の事業譲渡を受け、「当社グループ車両製造事業のさらなる競争力向上を図ってまいります」と発表している。