夫婦関係は「亭主関白」?

「亭主関白」とは、夫が家庭内で非常に高い権力を持ち、妻が従うような形で成立している夫婦関係を指す言葉だが、男女平等が社会的にも精神的にも浸透してきた昨今では、古い価値観として捉えられることも少なくない。では現在の実情はどうなのだろうか? そこで今回はマイナビニュース会員既婚女性200名に、夫婦関係が「亭主関白」だと思うかどうかを調査した。

「夫婦関係は『亭主関白』だと思いますか」という質問に、「はい」は13.5%、「いいえ」は86.5%。「はい」と答えた人に、それはなぜなのかを聞いた。

■偉そうにして主導権を握っているから
・「最終決定権が旦那だから」(37歳女性/医療・福祉/専門職)
・「私の言うことを聞かないから」(27歳女性/商社・卸/営業職)
・「自分が主導権を握ろうとして私の意見に耳を貸さないことがよくあるから」(29歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/秘書・アシスタント職)
・「自分の稼ぎで食べていると主張したりするところ」(35歳女性/生保・損保/技術職)
・「何より自分が一番だな、と度々感じる。道を歩くとき、お店に入るときなど、絶対旦那さんから。家計を全て握り、ゆずらない」(29歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)

■自己中心的な要求が多いから
・「遅い帰りの日でも、起きて待っていてほしいと言われた」(31歳女性/その他/その他)
・「料理にうるさいし、一番風呂にしか入らない」(33歳女性/商社・卸/事務系専門職)

■家庭内の仕事を一切手伝う気がないから
・「あれやって これやって と言うだけで寝転がって動かないから」(29歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「家事をしない。基本妻を下に思っている」(28歳女性/その他/その他)
・「あれとって、とか何でも私にやらせて一切動かない」(30歳女性/情報・IT/技術職)

■番外編
・「自宅でよくまとめてくれる」(25歳女性/建設・土木/クリエイティブ職)
・「のせてあげるとうまくいく」(30歳女性/建設・土木/秘書・アシスタント職)

■総評
「亭主関白」だと思う既婚女性はわずか13.5%だったわけだが、同様の男性版アンケートでは、「はい」と答えた既婚男性はさらに少ない9.0%。やはり、そもそも「亭主関白」自体が減少しているようだが、この結果から推察すると、夫に自覚はなくとも妻が「亭主関白」であると感じている家庭もありそうだ。

「亭主関白」だと思っている女性のうち、もっとも多かった意見が偉そうにしている、主導権を握られている、という回答。けれど、「言うことを聞かない」といったニュアンスの意見もあったことから、妻側も絶対服従しているわけではないようだ。「亭主関白」の妻というと一歩下がって男を立てるイメージがあるが、今は必ずしもそうではないらしい。

続いてはいかにも「亭主関白」といった印象のジコチューな要求があるという意見。自分が帰るまで寝るな、風呂は自分の先に入るな、という非効率的な主張を押し通すのは、まさに関白的であると言えよう。

次いで挙がっていたのは、家事などを全く手伝わないという回答。特に、手伝わないだけではなく、ずっと寝転がっていて動きもしないという意見が。これはもう「亭主関白」というよりも自堕落なだけでは?

番外編では「自宅でよくまとめてくれている」という好意的な意見があった一方で、「のせてあげるとうまくいく」という従うフリをして旦那をうまく操縦しているという意見も。夫に気持ちよく「亭主関白」をさせつつ、家庭をいい方向に導くなんて、間違いなく良妻だろう。

(文・A4studio 昌谷大介)

調査時期: 2013年11月8日~11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性200名
調査方法: インターネットログイン式アンケート