日立製作所(日立)は19日、通信事業者やMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)など通信サービス事業者向けに、モデル駆動型開発とビッグデータ分散処理技術の適用により、サービスの申込から、開通指示、契約管理、料金請求といった一連の基幹業務を管理するビジネスサポートシステム(BSS:Business Support System)の構築と高速処理を実現するソリューションを開発し、12月20日から提供開始すると発表した。

今回、発表されたソリューションは、BSSの開発にモデル駆動型の開発手法を取り入れることで、システムの高効率開発を実現し、設計から実装までの期間の短縮を可能とするとともに、システムを支える処理基盤には、ビッグデータ分散処理技術を適用して高速化を実現するソリューションを、コンサルティングからシステム構築、維持管理、保守までトータルに提供するというもの。

同ソリューションにより、システムの短期構築ができ、BSS導入にともなう負荷を軽減することが可能となる。

なお、同社は、同ソリューションを、通信事業者やMVNOといった通信サービス事業者のほか、クラウドサービス事業者やM2M(Machine to Machine)関連事業への適用も図り、例えば、BSSで管理する顧客情報や契約情報と日立の「Traffic Management Solutions(TMS)」を連携することにより、ユーザー(利用者)特性に応じた細かなサービスの提供が可能になるとしている。