「声」にまつわる森本千絵展実行委員会は、三谷幸喜が演出を手がける舞台「声」からインスピレーションを得た「『声』にまつわる森本千絵展」を開催している。開催期間は12月26日まで、開館時間は11:00~20:00(20日~24日は21:00まで)。会場は東京都・表参道のスパイラルガーデン。入場無料。

「『声』にまつわる森本千絵展」イメージ

展示作品の一つ「受話木」のイメージ

同展は、スパイラルホールで上演されている「声」の舞台美術を手がける森本千絵が、気鋭のアーティストたちと物語にまつわる世界観を表現した展覧会。森本が手描きのイラストと短い言葉でつづった20ページもの企画書の原画をはじめ、写真家の上田義彦がその原画のイメージをもとに撮り下ろした写真作品、高木正勝による音楽と来場者の声が108個の受話器から降り注ぐ大型のインスタレーション「受話木」、AR三兄弟による「声」をモチーフにしたインスタレーションなどが展示されている。

また、スパイラルのエントランスには、森本が「声」をモチーフにデザインしたクリスマスツリーや、高木正勝のインスタレーション「受話木」と連動して来場者がメッセージを吹き込むことができる電話機型のインスタレーションも登場している。

なお、「声」は、ジャン・コクトー作のモノローグ劇で、三谷幸喜が演出を手がけ、鈴木京香が出演するシス・カンパニーがプロデュースする舞台公演。一幕もの、室内のみという設定で、登場人物は女性一人だけ。「たったひとり、心から血を流すような」極限状況にある女性が、電話の向こう側にいるかつての恋人に、叶わない愛への執着・絶望・悔恨・嫉妬・悲哀を、"電話を通した声"だけでぶつけていくシンプルかつ劇的な物語だ。公演は展覧会と同じく12月26日まで、会場はスパイラルホール。