Instagramは12月12日(米国時間)、写真や動画をメッセージ(キャプション)と共に最大15人に直接送信できる新機能「Instagram Direct」を発表した。ティーンエイジャーの間で人気が高まっている写真・動画のプライベート送信サービスSnapchatに対抗する新機能と見られている。

Directで写真や動画を送信するには、バージョン5.0以上のInstagramアプリを使って、カメラ機能で写真を撮影またはギャラリーなどから選択した後に、シェア画面で[ダイレクト]タブを選ぶ。そして宛先で送信したい人(最大15人)にチェックを入れて送信する。自分をフォローしていない人にも送信でき、その場合はリクエストがまず送られる。Directで写真・動画が送られてくると通知が表示され、ホーム・フィードの右上のインボックス・ボタンからアクセスできる。

シェア画面で[フォロワー]タブを選ぶと従来のフォロワーとの共有、[ダイレクト]タブでプライベート送信になる。

Directで送った写真や動画を相手がまだ見ていない時はポストに表示される送信先のプロフィールアイコンが薄いグレー、相手が見たらカラー表示になってチェックマークが付く。

Directで送信したポストはプライベートポストであり、フィードやプロフィール、検索に現れない。FacebookやTwitterなど他のサイトを通じた共有もできない。送信者がポストを削除するとInstagramから削除され、受け取った側も表示できなくなる。

Instagramが警戒していると報じられるSnapchatは、送信者が指定した時間だけ受け取った相手が写真や動画を表示できるサービスだ。公開や共有で拡散されたくない写真や動画を送るためのプライベートメッセージサービスとしてティーンエイジャーの利用が増えている。Instagram Directも送信者が送った写真・動画の閲覧をコントロールできるものの、Snapchatに比べると写真・動画の共有に軸足を置いたサービスと言える。