観光庁と日本政府観光局は11日、三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行のメガバンク3行が、海外発行のクレジットカードに対応する現金自動預払機(以下、ATM)の設置に取り組むと発表した。

現在は、ゆうちょ銀行やセブン銀行などが、海外発行クレジットカードに対応するATMを導入しているものの、訪日外国人旅行者が増加する中、「外国のクレジットカードで現金引き出しができるATMが少ない」といった声が寄せられ、対応ATMの設置促進が重要な課題となっていた。

訪日外国人旅行者が感じる不平・不満(出典:観光局Webサイト)

このたび、観光立国推進閣僚会議が2013年6月に決定した「観光立国実現に向けたアクションプログラム」において、「海外クレジットカードで現金が引き出せるATMの設置を促進する」旨が盛り込まれたことから、メガバンク3行による協力が実現。2015年度から対応ATMの設置を予定しているメガバンクもあり、順次拡充される見込みだ。

観光庁と政府観光局は、「我が国を訪れて観光やショッピング等を楽しむ外国人旅行者の利便性が飛躍的に向上することが期待され、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けても極めて意義の大きな取り組みであるといえます」としている。