MPL訓練導入は2014年夏からとなる

ANAは、今後の副操縦士の養成にMulti-crew Pilot License(以下MPL)を取得する訓練を導入する。その基礎訓練をLufthansa Flight Training GmbH(以下LFT社)に委託し、2014年夏より開始する。

訓練期間も大幅短縮に

MPLはエアラインの2人乗り航空機の操縦士に特化した新しいライセンスであり、2006年にICAO(国際民間航空機関)で規定され、日本においても2011年に法制化、翌2012年から施行された。ANAでは2009年よりMPL訓練の導入を検討し、基礎訓練から実用機訓練まで一貫して効果的な訓練が可能になると判断した末に、このほど導入を決定した。

訓練を委託するLFT社は、ANAのジョイントベンチャーのパートナーであるルフトハンザドイツ航空の訓練を担うグループ会社。エアラインの運航ノウハウを積極的に訓練に取り入れることにより、世界の訓練会社の中でも最先端かつ最高品質の訓練を提供している。

また、LFT社はMPL訓練を修了した副操縦士を400名以上輩出するなど、MPL訓練に関して世界でも最大規模の実績を有している。このLFT社とANAは互いの訓練ノウハウを出し合い、1年以上にわたる共同開発を経て、ANAのMPL訓練プログラムを作り上げた。

今回ANAが導入するMPL訓練プログラムでは、エアラインの操縦士に求められる高品質な航空機の操縦操作能力の習得に加え、運航をチーム力で支える能力やスレット&エラーマネジメント等のエアラインの運航に必要な業務遂行力も集中的に修得する。そのため、訓練品質を大きく向上させると同時に、効果的な副操縦士養成が可能となる。また、訓練効率を向上させることにより、従来方式と比べて大幅に訓練期間を短縮することができる。