12月21日公開の映画『麦子さんと』の親子限定試写会が10日、東京・六本木のシネマート六本木で行われ、主演の堀北真希が出席した。

映画『麦子さんと』の親子限定試写会に出席した堀北真希

映画『純喫茶磯辺』や『さんかく』などの話題作を手掛けた吉田恵輔監督の最新作となる本作は、監督自身の母への想いを元に構想7年という歳月を経て完成したもの。主演の堀北真希がアニメ好きのオタク女子"麦子"を熱演し、麦子を捨てたはずの母・彩子(余貴美子)との絆を温かい視点で描く。

この日は親子の絆を描いた同映画にちなみ、親子限定の試写会を実施。上映後に舞台あいさつが行われ、主演の堀北は「この映画を見たら自分のお母さんのことを思います。(親子で)一緒に見るというのはどうなんだろう? 恥ずかしい気持ちもあると思いますが、親子で会話のきっかけになれば嬉しいです」とあいさつ。オファーが来た時の心境を尋ねられた際は「吉田監督が宛書で書いて下さって、私はあまり自分と重ならなくて、ちょっと戸惑いもありました」としながらも、「撮影が始まる前に監督とゆっくりお話をする機会があり、監督さんからの麦子のキャラクターだったり監督さんの作品への思いを伺いました」と明かした。主人公の麦子を演じたことで「親子の絆は普遍的なテーマ。誰しもが身近に感じてもらえると思いました」と親子の絆の大切さを実感した様子だった。

一通りの質問が終わった後に、試写会に訪れた2組の親子から娘が書き記した手紙を堀北が朗読するというコーナーも実施。2組の親に対する気持ちを読み終えた堀北は「親に対する感謝の気持ちが分かって、素敵な親子関係だと思いました。いつまでも仲良くして下さい」と述べ、さらに父に対する手紙を書いた一組の娘の手紙を読みあげ「私も父には普段、素直に言えないので反省しました。母だと恥ずかしがらずに言えるんですけど、異性だからか、父にはなかなか…」と心境を吐露していた。映画『麦子さんと』は、12月21日より全国公開。