2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』の初回完成披露試写会が10日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、キャストの岡田准一、柴田恭兵、若山耀人が出席した。

左から、若山耀人、柴田恭兵

来年1月5日にスタートする同ドラマは、戦国時代に播磨国・姫路城主の長男として生まれ、巧みな弁舌と軍略が評価されて秀吉の軍師になった黒田官兵衛の一生を描く物語。第1回「生き残りの掟」では、1590年、天下統一を目前にした秀吉の大軍が包囲する小田原城へ、降伏の説得に向かう官兵衛(岡田)と、時代をさかのぼった1558年、官兵衛が万吉(若山)だった少年期のエピソードが描かれる。ドラマは、毎週日曜20:00~全50回で放送。

役衣装で登場した主演の岡田は、「ご高齢の方にも若い方にも楽しんで観ていただけるテンポで描かれてます。前半はアクティブな官兵衛にしてもらいましたが、後半もどうなっていくのか楽しみにしてて」と自信を持ってアピール。"人は殺すよりも使え"という官兵衛について「幼少期からたくさんの人の死と命のあり方を見てきたから、命を大切にするという核の部分が出来たんだと思う」と語った岡田は、第2回以降で15~16歳の官兵衛も演じるが、「さすがに15歳には見えないだろうという不安がある。初々しさを意識して演じましたが、目をつぶって観て頂けたら」と照れ笑いしていた。

また、『武田信玄』以来、26年ぶりの大河ドラマ出演で、官兵衛の父・職隆(もとたか)役の柴田は、「久しぶりの時代劇なので背筋を伸ばしてます」とあいさつし、「万吉は可愛かったし、官兵衛は格好良かった。良いスタートが切れたと思う」と第1回の出来映えに安堵の表情。ドラマでは、義理堅く厳格な父親像を演じており、「ベタベタしない親子関係を出したかったから、格好良い父親を演じた」と語った柴田は、「本読みの時に、岡田くんのセリフ回しが僕とすごく似ていてうれしかった。父子の関係はすんなり出来ると感じました。岡田くんは"親"に似て素晴らしい!」と笑顔を浮かべた。