人気の国内旅行、富士山を含む中部地方や、九州地方が数多くランクイン

国内最大級の総合旅行サイトを運営する楽天トラベルはこのほど、2013年12月28日から2014年1月5日の年末年始における国内旅行の予約状況についてまとめ、結果を公表した。

「旅行動向抽出条件」は、11月27日時点での予約人泊数実績をもとに、前年同期比で算出。対象期間は、12月28日から2014年1月5日。

また、「2013年 年末年始の旅行動向 アンケート調査」を11月20日~24日に実施。985名から回答を得た。

「高・遠・長」な旅行に人気が集中

今年の年末年始 国内旅行伸び率は、前年比+37.5%と過去最高を更新している。特徴としては、9連休という日並びの良さから、遠方への旅行需要が伸長、また旅行期間に関しても7泊8日の長期旅行者が前年比+62.4%と非常に高い伸びを示した。

さらに、「年末年始の旅行アンケート」で国内の旅行予算に関する質問に対し、約3割が5万円以上と回答。アベノミクス効果による好景況感にも後押しされ、「遠方」への「ちょっと贅沢」な「長期」旅行、まさに「高・遠・長」な旅行に人気が集まっているという。

都心部から遠方の旅行需要が伸長

前年比+71.6%ともっとも伸び率の高い茨城県は、大洗の海でのご来光や、冬の名物料理あんこう鍋が人気を後押し。次いで、伸び率の高い鹿児島県は、九州新幹線の利便性から関西圏の需要が高まっている。

また、予約者の居住地別に行き先を見ると長距離の旅行に人気が集まっている。エリア別にみると東京都発では、島根県への旅行者が前年比 +96.7%、三重県 同+81.9%と、遷宮で話題のエリアが人気。大阪府発は、愛知県 前年比+107.2%、山口県 同+99.6%、北海道発は、愛知県 同+128.0%、沖縄県発では、兵庫県 同377.8%となっている。どのエリアをみても長距離の旅行先が上位を占めており、とりわけ富士山を含む中部地方や、九州地方が数多くランクインしている。

都心部から遠方の旅行需要が伸長

女性グループの行き先に、島根県「出雲大社」がランクイン

行き先を人数構成別に見ると、女性グループでは、パワースポットとして今年多くの人が訪れた島根県の「出雲大社」が1位、ファミリー層では、「フェニックス・シーガイア・リゾート」などの複合施設が人気の高い宮崎県、カップルには縁結びなどで人気の初詣スポットが多く存在する滋賀県が上位にランクインした。

女性グループには、出雲大社のある島根県が人気

同社が実施した「年末年始の旅行アンケート」で休暇日数の質問に対し、約4割が9日以上の休暇を取得と回答した。このように、日並びの良い今年の出発ピーク(チェックイン日)は12月31日、次いで12月29日となっており、長期の旅行者が年内からの出発している傾向がうかがえる。実際に泊数における伸び率は、7泊8日前年比+62.4%、3泊4日+43.0%と、長期旅行が非常に高い伸びを示している。

アンケートで旅行の予算(1人当たり)に関する質問に対し、約3割が5万円以上の高単価旅行を予定していると回答。旅も「ちょっと贅沢」が注目されている。その他、詳細は同社ニュースリリースで確認できる。