Silicon Laboratoriesは、USBとシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)バスをブリッジ接続するためのターンキー・ソリューションとして、Windows、Mac OS XおよびLinux向けドライバをサポートする1チップUSB-SPIブリッジ・コントローラ「CP2130」を発表した。

同製品は、組込機器においてUSBを手軽に利用できるようにすることを目指して開発されたもので、これにより複雑な他製品で通常要求されるUSB ソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェア分野のノウハウを持たない開発者でも、USB機能をアプリケーションに追加することが可能になるという。

具体的には、最高6.6Mbps の読み取りスループットと5.8Mbpsの書き込みスループットを実現可能なUSB2.0のフルスピード・コントローラおよびトランシーバ、最低1.8Vの広範なSPIスレーブとの通信を可能にするSPIコントローラ、348バイトのプログラマブル・メモリ、無水晶USB動作、組み込みの100mA 定格5V電圧レギュレータが内蔵されており、SPIコントローラでは、11個のGPIOピンから任意のピンをチップ選択ピンとして使用することで最大11個のSPIスレーブ・デバイスと通信することができるほか、別の機能を構成して外部回路や外付け部品を不要にすることもできる。

なお、同製品は、小型の4mm×4mm 24ピンQFNパッケージを採用しており、すでに量産出荷を開始しているという。1万個時の参考単価は1.23ドルで、同製品を搭載した評価キット「CP2130EK」もメーカー希望小売価格20ドルで提供されている。

1チップUSB-SPIブリッジ・コントローラ「CP2130」のパッケージイメージ