松村鋼機は12月9日、「コイルドウェーブスプリング(CWS)」を使った文具用のホルダー「WAVE CLIP」を開発したと発表した。

CWSは、板状素材を波状に加工しながらコイル状に成形したばねのことで、たわみが安定していることからベアリングの与圧や釣具の部品などの用途で利用されている。同社は普段工業用のばねなどを製造しているが、同製品は「日本の美しい工業製品を身近なものに Designed by Japan Industry」をコンセプトに、同社のばねの製造技術をより多くの人に知ってもらうために開発したという。

カードや用紙などを挟んでおける。デザインも重視され金属鏡面加工に仕上がっている

同製品の特徴は、用紙やカード、ハサミなどを挟みこむ部分に圧縮コイルスプリングのほぼ半分の長さで同等の荷重を発生できる「スクロウエイブスプリング」の構造を活かしたこと。これにより、360度どの方向からでも挟み込むことができるほか、取り出しも容易になるという。

製品ラインアップは、机などにおいてメモホルダーや写真立てとして使用する卓上タイプと、スチール家具やデスクなどの壁面に貼り付けるマグネットタイプの2種類。大きさは卓上タイプが5.5cm×4cm×6cm、マグネットタイプが3cm×2.5cm×3cm。価格はどちらも698円(税別)。

卓上タイプとマグネットタイプの2種類。はさみなどの大きくて厚いものもしっかりと挟める