エーアンドエーは、2D/3D汎用CADソフトウェア「Vectorworks」の最新バージョンとなる「Vectorworks 2014」シリーズを、2014年1月14日より発売すると発表した。

今回発売される同シリーズでは、ベーシック汎用CAD「Vectorworks Fundamentals」をはじめ、建築・BIM支援CAD「Architect」、造園や緑地計画用の「Landmark」、舞台計画やステージライティング計画などに適した「Spotlight」、全機能を搭載した最上位版「Designer」の5製品と、各製品のレンダリング機能を拡張した「with Renderworks」シリーズのスタンドアロン版を加えた全10製品を用意。さらに、ネットワーク環境内でのライセンス管理を効率化するフローティングライセンス方式を採用した「Vectorworksネットワーク版」シリーズの6製品も含め、合計16製品をラインナップする。

「Vectorworks 2014」シリーズ

最新バージョンでは、全ラインナップのベースとなるFundamentalsの基本機能強化(図形の切断や変形、寸法、ミラー反転など)をはじめ、テーパー、ツイストといった新たな3D機能を搭載。複雑な作業や形状も直感的なステップで作図・生成が可能となった。またデータ互換では、DXF/DWGファイルの外部参照機能を搭載。修正作業の多い作図環境において、他のCADとのデータ連係により、データの更新がよりスムーズになっているという。

さらに、レンダリング機能では、OpenGLのレンダリングエンジンを再構築し、高速な描画を実現。透過するX-RAY機能やRenderworksシリーズのレンダリング機能と組み合わせることで、リズミカルで多彩なプレゼンテーションも実現可能とした。

価格は「Vectorworks Fundamentals 2014」が27万3,000円、「Vectorworks Designer 2014」は45万7,000円など。なお今回より、スタンドアロン版とネットワーク版のプラグイン製品における「基本パッケージ」および「追加ライセンス」の区別がなくなり、一本化された(Fundamentalsネットワーク版を除く)。また、年間契約型サービス「Vectorworksサービスセレクト」の現行バージョンのユーザーに対しては、特典として本バージョンが発売同日に無償提供されるという。