Texas Instruments(TI)は、連続導通モードで動作し、スイッチング周波数を広範囲でプログラム可能な力率0.95超のPFC(力率補正)コントローラ「UCC28180」を発表した。

同製品は、18kHz~250kHzの範囲でスイッチング周波数のプログラムが可能なほか、IGBT、 GaN、SiC、Si MOSFETの使用も可能なため、部品点数の低減と効率の向上を実現することが可能。また、電流検出スレッショルドを低く設定していることから、シャント抵抗のサイズ低減が可能で、THDを低く抑えながら、前世代製品に対し消費電力を半減することが可能になっているほか、AC入力電流の全高調波歪み(THD)を5%に低減させることが可能。

さらに、ソフト過電流、サイクルごとのピーク電流制限、出力オープンループ、過電圧/ピン開放検出などの豊富な保護機能により、電源システムの部品を保護することを可能としているほか、出力電圧が安定化レベルを超えた場合に、より高速なループ応答が可能で、過電圧保護動作時にPWM出力の突然のシャットオフによって発生する磁気部品からの可聴ノイズを最小化することも可能。

なお同製品は、すでに8ピンSOICパッケージで量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は、0.85ドルとなっている。

TIのPFCコントローラ「UCC28180」のパッケージイメージ