あなたは上司と良い関係を築いているだろうか。会社の中では、良くも悪くもあなたの運命を左右するのが上司だ。Open Forumが「上司を味方につける9つの方法(原題:9 Ways To Win Over Your Boss)」という記事で、具体的な方法を伝授している。

記事によると、上司との関係を良くするにあたって、大きく分けて3点を考えておけば良いという。それは「素晴らしい仕事をする」「上司の目標達成を支援する」「上司の成功と会社への関心を定期的に示す」以下に詳しくみてみよう。

「素晴らしい仕事をする」ことは当たり前のことではあるものの、なかなか難しい前提だ。ただ、上司としっかりした関係を構築する上で出発点となるのがここだ。上司の立場からすると、やるべきことをその時までにやってくれる部下は頼りになる。まずは自分がするべき仕事をきちんと正確にこなそう。

「上司の目標達成を支援する」という点では4つのポイントがある。1つ目は「上司を知ること」で、早い段階でどのようにコミュニケーションをするのかで把握しておくと良いという。

対面かメール、または社内の他のコミュニケーションツールなのかなど、上司はどのようなコミュニケーション手段を好むのか。また、それ以外にも、どれほどの周期で状況の報告をするべきかを聞いておこう。週1回がちょうど良いという上司がいれば、毎日という上司もいる。ちゃんとしたコミュニケーションを確立することは、関係構築の最初のスタップだ。

2つ目は、「上司の目標を知ること」、3つ目は、「上司を尊敬し、忠実であること」だという。上司についての噂話を同僚と話さないことは鉄則であるし、問題があった時はしっかりと報告する。信頼関係を構築するためには、まずあなたが忠実な部下になることだ。

4つ目が「上司の優先事項をあなたも優先すること」。2つ目と重なるが、上司が目標達成のために決めた優先事項を、自分の優先事項に反映させるようにする。組織はチームプレイということを忘れてはならない。上司が司令塔であり、部下はリーダーの指示に従うことがチームとしての勝利につながる。

初めに触れた考え方の最後、「上司の成功と会社への関心を定期的に示す」についてもポイントは4つあるという。

1つ目は自主的にプロジェクトに参加すること。新しいプロジェクトがあれば積極的に参加し、できると思うのであればプロジェクトのリーダーを名乗り出てはいかがだろう。上司の監督なしにできれば、あなたへの評価はアップするはず。その次になにかあるときは、声がかかるかもしれない。だが、失敗はマイナスになる。自分がリードできると確信できるプロジェクトかどうか見極めたい。

2つ目は問題解決。なにかしら問題が起こったとき、あなたはどのような態度をとっているだろうか。上司に報告を行い、上司が解決してくれるのを待つのは受動的だ。もっと能動的になって、自分が出来る範囲で解決策を考えて提案しよう。問題の内容や重要度によっては、自分で行動を起こして解決してもよいかもしれない。絶対にやってはいけないことは、問題を人のせいにしたり、不満を口にしたり、嘆くような悲観的な態度をとること。ネガティブな人に対しては、上司のみならずチーム全体が一緒に働きたいと思わないだろう。

3つ目からは上級編で「上司の趣味や好きなことに関心を示す」ということ。ゴルフやワイン、または読んでいる本を聞くのも良いだろう。部下が自分の趣味に関心を持つことが嫌だという上司はいないはず。仕事を超えた会話ができるようになると、関係はさらに強くなることだろう。

4つ目は会社全体の長期スパンの成功をしっかりと考えることだ。重要な顧客やパートナーはどこか、長期的戦略は何かなどを考えることで、良い影響が出るだろう。