メディネットは12月2日、2013年11月20日に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」および「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が成立したことを受け、東京都品川区に細胞加工施設を新設することを決定したと発表した。

同施設は、同社が現在管理している臨床用細胞加工施設の中で最大の新横浜CPCに比べて約7倍の広さを有し、臨床に用いる組織・細胞を培養・加工するエリアと、治験用に用いる組織・細胞を培養・加工するエリア(今後新たに規定される構造設備基準に適合)をそれぞれ分けて設置する予定。設備投資額は約15億円で、延べ床面積は2990.5m2となる予定。

また、鴻池運輸のグループ会社であり、医療分野の物流改善を手掛ける鴻池メディカルが管理する免震構造の建物を一部分賃借することで、土地購入や建設などの投資コストを削減するほか、建設から本稼働までの準備時間を短縮することができると同社では説明している。

なお、同施設の本格稼働は、現在、厚生労働省が中心に作成中の細胞加工施設のガイドライン策定を鑑み、2015年前半となる予定としており、同社では、同施設で、免疫細胞に限らず、再生・細胞医療に取り組む医療機関や研究機関からの組織・細胞の加工・培養の受託、および再生医療製品などの開発に取り組む企業からの組織・細胞の加工・培養の受託を推進していく計画としている。