ソリトンシステムズは、DHCP/DNSアプライアンス「NetAttest D3 V4.0」と「NetAttest D3Manager V4.0」を開発、11月28日より出荷を開始したと発表した。

「NetAttest D3シリーズ」構成図」

「NetAttest D3シリーズ」は、DHCPとDNSサービスに特化したアプライアンスで、より効率的に安定して運用できる仕組みにすべく、各拠点に配置する「NetAttest D3(以下、D3)」と、それらを統合管理する「NetAttest D3Manager(以下、D3Manager)」で構成される。価格は、NetAttest D3 中・大規模版(D3-ST51-A)が198万円(税別)から、NetAttest D3 小規模版(D3-SX04-A)が45万円(税別)から、NetAttest D3Manager(D3M-DX04-A)が298万円(税別)から。

最新バージョンは、統合管理機能とサービス冗長化機能で、システム管理者は「D3Manager」の管理画面から最大25拠点に分散配置した「D3」の運用業務が可能となる。このとき、全体の管理は「D3Manager」が行い、「支店・事業部毎にDHCP/DNSサービスの管理を委せたい」などの場合は、拠点毎に権限の範囲を限定した管理者を指定するなど大規模システムにおける様々なシステム運用方針に柔軟に対応できる。

その他、DHCPの払い出し制御に用いるMACアドレスリストを全拠点に一括適用させるなど、統合管理ならではの機能を搭載。「D3Manager」は、拠点の「D3」が、障害などによりDHCP/DNSサービスの提供が困難になった場合に、サービスを引き継ぐことができる。これは、今回新たに開発した「D3 Delegation(ディー・スリー・デリゲーション)」という機能で、遠隔でも動作するよう設計され、センター拠点1台(D3Manager)+複数拠点各1台という、1:Nのサービス冗長化システムにも対応する。これにより拠点毎に冗長構成をとる場合に比べ、システム全体の設置台数を大幅に減らすことが可能。

さらに、「NetAttest EPS」との連携機能により、EPSがRADIUS認証応答に含めるFramed-IP-Address属性の値として、「D3」の管理するIPアドレスプールから割当ての指定ができたり、システムツールの強化により、「D3」の運用補助機能にコマンドを追加し、ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャしたりなどといったシステムツールを強化した。