OKIデータは、中国の税控システム市場向けに、小型の80桁水平紙送り式モデルのドットインパクトプリンタ2機種「ML210F」と「ML270F」を開発したと発表した。11月中旬より中国市場向けに出荷を開始し、今後3年間で合計約25万台の販売を見込んでいる。

80桁水平モデル「ML210F」

中国ドットインパクトプリンタの2012年市場規模は、約290万台で世界最大の市場だという。そのうち、80桁水平モデルが約195万台と70%近くを占め、さらに、その約40%が税控システムで利用されているという。中国では税制改革により、複写式の税務伝票印刷が必要な新規の税控システムが導入され、納税対象者や地域が拡大しており、80桁水平モデルのドットインパクトプリンタは今後も安定した需要が続くと見込まれる。

OKIデータは、2004年より税控システム市場に参入しているが、機能限定版の低価格なモデルもそろえたラインアップの拡充が課題となっていたという。新商品はこのような市場の要求に応える製品。

新商品の「ML210F」と「ML270F」は、単票紙専用機でUSBインタフェースのみを搭載するなど、ユーザーの必要な機能だけに特化していながら、印字ヘッドやインクリボンの長寿命に加え、精密な印字位置精度などを備えている。また、同社独自の新ヘッドの採用による複写力強化と、新規電源の採用による低消費電力化を実現している。