全国のペットショップ、動物保険会社が連携して、新しい里親のもとに(イメージ)

年間20万頭弱と言われる犬猫の殺処分数を減らすことを目的に、全国のペットショップと動物保険会社が連携した里親のマッチングサイト「ハッピーカラープロジェクト」が11月22日にオープンした。

ペットの引渡し場所は「ペットショップ」

ハッピーカラープロジェクトは、ペット譲渡の指定場所としてペットショップを利用出来るサービス。従来の里親マッチングサイトのように、個人対個人で直接引き渡しをする方法は残しつつ、引き渡し場所を登録ペットショップに限定し、ペット保険に加入してもらえる飼い主限定で募集することが出来る方法を用意している。

「ペット保険加入」を伴うことにより、責任を持って飼育できる飼い主を見つけることが可能に。また、里親譲渡会のように、既に処置が終わっているワクチンや避妊手術費に対して支払う譲渡費用はかからず、浮いた費用を医療保険代とすることができ、新しい里親にとってもメリットとなる。

「やむを得ず保健所利用」をなくすために

これまでは、ペットの譲渡に急を要しているにもかかわらず、新しい里親が見つからない場合などは、やむを得ず保健所に預けるというケースが多く発生していたという。入所させたが里親が見つからず、悲しい別れを引き起こしてしまうといった例もあった。同サービスではそのような悲劇をなくすため、有料の引き取りサービスを導入している。

同サービスが提供する有料引き取りサービスは、登録ペットショップに1頭につき一律2万円を支払うことで、ペットを譲渡出来るシステム。新しい里親が見つかるまでペットショップが責任もって飼育する。急を要する場合でも保健所を利用することなく譲渡できるため、ペットにとっても飼い主にとっても安心できる。

同サイト利用にはユーザー登録が必要。公式サイトのほか、Facebookでも情報を公開している。