JR四国はこのほど、予讃線・瀬戸大橋線で運行しているアンパンマン列車のうち、「ばいきんまん号」「ドキンちゃん号」に設けている「アンパンマンシート」(各16席)のデザインをリニューアルすると発表した。

写真はJR四国の特急形気動車2000系。アンパンマン列車は2000系の一部の編成に塗装を施し、運行されている

リニューアルのコンセプトは、「お子様連れのお客様が心おきなく列車の旅が楽しめる車両」(JR四国)。着席時や周りを見上げたときの視線など、子供の目の高さを考慮した楽しいデザインになる。座席に加え、天井、壁、床など車内全体を統一したデザインで装飾する。「ばいきんまん号」は「ばいきん城」を、「ドキンちゃん号」はドキンちゃんの部屋をそれぞれイメージしたデザインになるという。「アンパンマンシート」の入口デッキにも装飾を行い、乗車前から期待を高める演出を行う。

リニューアルにともない、「ばいきんまん号」「ドキンちゃん号」の車内に設置している自動ドアをセンサー式からタッチ式に変更する。この自動ドアは、普通車指定席のアンパンマンシートとグリーン車指定席を仕切るためのもの。従来、アンパンマンシート車内で子供たちが歩くたびにセンサーが反応し、開くことが多かったため、子供連れでも気兼ねなく乗車してもらうために、感知方式への変更を決めた。タッチする場所も子供の手の届きにくい位置に変更し、不用意にグリーン車との仕切りドアを開くことがないように配慮した。

アンパンマン列車は全部で11両あり、編成を変えながら1日あたり上下合わせて17本を運転中。「アンパンマンシート」は2005年に設置されて以来、8年間で10万人以上が利用しており、今回が初めてのリニューアルとなる。