DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003.

DragonFly BSDプロジェクトは11月25日(米国時間)、DragonFly BSDの最新版となる「DragonFly BSD 3.6」を公開した。「DragonFly BSD 3.6」はダウンロードサイトからインストーライメージファイルをダウンロード可能。i386版(32ビット版)とx86_64版(64ビット版)が提供されている。DragonFly BSDはFreeBSD 4.8から派生したオペレーティングシステム。マルチコア/メニーコアシステムへのアプローチに関してFreeBSDとは異なる方式を採用しているほか、HUMMERファイルシステムと呼ばれる独自のファイルシステムを開発している。

「DragonFly BSD 3.6」ではFreeBSDのPorts CollectionをベースとしたDportsと呼ばれる仕組みを採用。2万を超えるパッケージが利用できるようになっているほか、FreeBSD 10.0-RELEASEから導入されるpkg(8)も同梱されている。また、これらパッケージをビルドするシステムとしてドッグフードを実施することでカーネル内部におけるコンテンションをほぼ取り除くことに成功。結果としてマルチコアにおけるスケーラビリティが向上したとしている。

ディストリビューションとしては32ビット版と64ビット版の双方が提供されているが、利用は64ビット版が推奨されている。古いハードウェアを使用しているとか、Linuxバイナリ互換機能で32ビット環境が必要といった強い理由がないかぎり、64ビット版を採用した方がよいとされている。