日本のゴスペルブームの火付け役とも言われるミュージカル『Mama,I Want to Sing』の誕生30周年を記念し、12月4日から19年ぶりとなる日本公演が開催される。

ゴスペルミュージカル『Mama,I Want to Sing』の30周年記念日本公演のオフィシャルサポーターを務める三宅裕司

本作は1983年、ニューヨークのハーレムで誕生し、全世界2,500公演以上のロングランを記録したゴスペル・ミュージカル。教会のゴスペル隊からスターの座に上り詰めたR&Bシンガーのドリス・トロイをモデルにした実話で、彼女の実の妹であるヴァイ・ヒギンセンが作品を手掛けた。歴代キャストにはチャカ・カーンやシャリー・シーザーなど、R&Bやゴスペルのトップシンガーも名を連ねる、ブラックミュージカルの登竜門的な作品として語り継がれている。

日本では1988年の初来日公演が話題となったが、その実現に一役買ったのが俳優・三宅裕司だった。三宅は今から27年前、ハーレムのヘクシャーシアターで本作を観劇し、立ち上がれなくなるほど感動。その2年後の1988年、所属事務所と共に周囲に掛け合い、多くの賛同と協力を得て、実現へとこぎ着けた。日本公演初日の終演後、トイレでばったり会った歌手・久保田利伸から握手を求められ、「三宅さん! すごいミュージカルを日本に呼んでくれてありがとう!」と声をかけられたという。

今回の日本公演でもオフィシャルサポーターを務める三宅は、「ドリス・トロイの実の姪ノリス・ヒギンセンが主役を演じるというのも大きな見どころ」と語る。「コンピューターに囲まれたIT社会に生きる今の日本人だからこそ、ゴスペルミュージカル『Mama,I Want to Sing』を見て、生の声のすごさ、人間の素晴らしさを感じてほしい」と本作への熱い思いを伝えた。

30周年記念の日本公演は、12月4日から8日まで東京・東急シアターオーブで、12月10日から13日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで、12月16日~2014年1月5日まで東京・アミューズ・ミュージカルシアターで上演される。