サイオステクノロジーは11月22日、1ノードのHAソリューション「LifeKeeper Single Server Protection for Linux」(以下、SSP)を発表した。

SSPは、サーバ上でアプリケーションの稼働状況を監視し、障害が検知された際にアプリケーションや仮想マシン、物理マシンを再起動して自動で復旧するHAソフトウェア。従来より提供されていた「vAppKeeper」の後継製品となる。

通常版のLifeKeeperは、ミッションクリティカルシステムなど、高い稼働率が求められるシステムで採用されることが多い。稼働系サーバと待機系サーバの冗長化構成をとり、障害を検知した際には待機系へ自動で切り替えることでダウンタイムを抑える設計になっている。

対して、SSPではそこまでシビアな運用を求められないシステムを対象としている。障害検知の際には、多少のダウンタイムを前提として、アプリもしくは仮想/物理マシンを再起動するという方法で自動復旧を行う点がLifeKeeperとは異なる。また、vAppKeeperでは、動作環境としてvSphereHAが求められたが、SSPではそうした制約が取り除かれている。

vAppKeeperは同日にて販売を終了。フルサポート期間を2014年11月末まで、メンテナンスサポート期間を2016年11月末までと設定している。なお、既存のvAppKeeperユーザーは無償でSSPへとアップグレードできる。

サイオステクノロジーは併せて、Amazon Web Service上の冗長化にLifeKeeper v8.2またはLifeKeeper Single Server Protection for Linuxを利用する想定で購入したユーザーに対して、ライセンス数に応じて各種Kindle端末をプレゼントするキャンペーンを開始することも発表した。期間は2014年3月28日まで。