11月19日に東京・台東区の下谷神社で行われた落語会「十一代 桂文治ネット独演会」の模様が、動画サービス「ニコニコ生放送」にて生中継された。

高座の後ろにスクリーンを設置し、リアルタイムでコメントを投影

今回の「十一代 桂文治ネット独演会」では、初のネット生中継を実現しただけでなく、会場の高座の後ろにスクリーンを設置し、ニコ生の視聴者が書き込んだコメントもリアルタイムで投影した。これにより、ネット視聴者はコメントを通じて落語会に参加することができ、会場の観客はネット視聴者のコメントを見ながら落語を楽しむことができるという、ネット視聴者と会場観客が一体となった"落語の新たな楽しみ方"を実現。ホラー落語演目『もう半分』の酒を飲むシーンでは、桂文治の演技に「酒飲みたくなるな」「うまそおおお」「いい顔だ」「本当うまそうだな…!」といったコメントが書き込まれ、会場の観客もコメントに共感しながら落語を楽しむ様子がうかがえた。

また、若手真打の瀧川鯉朝は、目の前の観客だけでなく、ネット視聴者からもコメントによって三題噺(観客から出されたお題3つを入れて即興で演じる落語)のお題をもらい新作落語を作り口演するなど、自宅からも参加できる新しい落語会の楽しみ方を提供。さらに、普段は見ることのできない公演前の楽屋の様子や、出演者が公演を終えるごとに楽屋に戻った際の様子も生中継するなど、盛りだくさんの内容となった。

なお、生放送の視聴者数はのべ3万4,000人、書き込まれたコメント数は2万9,000件を記録したという。

三題噺のお題をコメントから選定

楽屋生中継の様子