米セールスフォース・ドットコムは11月20日、新たなカスタマープラットフォーム「Salesforce1」、およびCRM管理者のためのモバイルアプリケーション「Salesforce1 Admin App」を発表した。

「Salesforce1利用」イメージ

既に一般提供を開始している「Salesforce1」は、企業の営業、カスタマーサービス、マーケッティング用アプリケーションの変革を実現できるように構築されたソーシャルおよびモバイル対応の新たなクラウド型カスタマープラットフォームで、開発者、ISV、管理者、エンドユーザ、顧客によるソーシャル、モバイル、コネクテッドクラウドへの移行を実現する。

APIを前提に構築されている同製品を使用することにより、開発者は次世代アプリケーションを構築することが可能になり、アプリケーションを構築、販売、提供することで、ISVは次世代アプリケーションの構築、マーケティング、販売が可能になる。

さらに1,000万を超えるVisualforceページとカスタムアクションがモバイル対応となり、管理者は「Visualforce1」によって、フィールド、オブジェクト、また他のサービスまで同製品上のページやコンポーネント、アプリケーションへ取り込み、統合されたモバイルプラットフォームを基盤にアプリケーションを構築し提供可能。

エンドユーザは「Salesforce1 Mobile App」により、場所を問わずあらゆるデバイスからクラウドにアクセスして利用することができる。この場合、導入済みのカスタムアプリケーション、CRMアプリケーション、Salesforce AppExchangeからのパートナーアプリケーションはすべて統一されたモバイル環境で利用できる。

その他、企業は同製品のCommunitiesでコミュニティを構築・展開し、顧客やパートナー、製品とつながることができる。たとえばHeroku1では、HerokuとSalesforceCRMを基盤に次世代カスタマーアプリケーションを提供することが可能。またExactTarget Fuelでは、自動化したカスタムマーケティング・キャンペーンを通じて大規模な1対1のエンゲージメントを実現することができる。

同社は「Salesforce1 Admin App」の提供も同時に開始した。本製品は、Salesforce CRM管理者向けに構築された初のモバイルアプリケーションで、どこにいてもアプリケーションを官吏し、サポートすることが可能となる。管理者は、「ユーザーからのアップデート取得、リモート環境でのパスワードリセット」「あらゆるデバイスからのユーザの権限凍結や無効化」「アプリケーション内でSalesforceのメンテナンスおよびアップグレードスケジュールに直接アクセス」可能となる。