女優の栗山千明と俳優の田中圭が15日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われた、BSプレミアム特集ドラマ『死刑台の72時間』の完成披露試写会に出席した。

ドラマ『死刑台の72時間』の完成披露試写会に出席した栗山千明(左)と田中圭

篠原千絵の同名漫画(「海に墜ちるツバメ」収録 小学館刊)が原作の同ドラマは、山奥の洋館を舞台に繰り広げられる密室心理サスペンス。自殺した臼井透と交流のあった夏木桐子(栗山)、氷室孝明(田中)ら洋館に招かれた5人は、息子は殺されたと語る薫(大地真央)に、「真犯人が名乗り出ないなら全員殺す」と脅される。死の恐怖を前に、真実をさらけ出す5人だったが、事態は思わぬ方向に展開していく――というストーリーで、ドラマは前編が26日、後編が12月3日(23:15~)にBSプレミアムで放送。

主演の栗山は「不思議なキャラクターだけど、この主人公が何かカギを持っているというミステリアスな部分を意識して演じました」と撮影を振り返り、「サスペンスが大好きだし、キャラクターも魅力的だったので、この作品に関われてよかった」と満足げな笑み。仕掛けやどんでん返しのある内容が魅力の同ドラマだが、会見冒頭でネタバレをして「記者さんの手腕で何とかしてください」と笑いを誘った田中は、「ワンシチュエーションの魅力がある作品。登場人物それぞれの想いが変化するたびに場面が変わっていくドキドキ感がある」とアピールした。

また、同ドラマでは、大地が栗山ら5人を迫真の演技で追い詰めていくが、栗山は「大地さんが現場に入られると緊張感が増すんです。冷静さと熱さが混じった不思議な怖さでしたね。重要な役どころをやっていただいてよかった」と尊敬の念。最後に、今年1年を振り返り、「色んな役をやった充実した1年だった。10代の頃は不思議な役が多かったけど、最近はコメディーが増えたので、この役は『久しぶりにキタ!』って感じでした」と笑顔で語った栗山は、「2度観ても面白いと思っていただけるように、監督たちと話し合いながらやりました。最後の最後で驚くと思うので、楽しんで欲しい」と自信を持ってPRした。