経済産業省は11月11日、福島沖合に設置した浮体式洋上風力発電設備の試験運転を開始したことを発表した。

経産省は現在、東日本大震災の復旧・復興対策事業として、福島沖で出力2MWの浮体式洋上風力発電設備と浮体式洋上変電所の設置を進めている。

同事業は、再生可能エネルギーを復興の柱に据える福島県にとって再生のシンボルとなるもので、2011年度の第三次補正予算で125億円の予算が認められ、これまで10企業1大学が連携して技術開発や設備製造、地元調整などを行ってきた。

このほど第1期工事が完了し、2MWダウンウィンド型浮体式洋上風力発電設備1基、66kV浮体式洋上サブステーションの実証試験段階に入った。今後は、気象・海象データや運転データの収集・分析を行い、浮体式洋上風力発電の安全性や信頼性、経済性を評価すると共に、運転維持管理手法を確立していく。

福島沖の浮体式洋上風力発電設備と浮体式洋上変電所

また、来年度には出力7MWの大規模な浮体式洋上風力発電設備2基の設置が予定されている。