西武鉄道は24日始発から、石神井公園~大泉学園駅付近の下り線を高架に切り替える。東京都が事業主体となって進めている「西武鉄道池袋線(練馬高野台~大泉学園駅間)連続立体交差事業」の一環で実施される。

西武鉄道提供による高架線(下り線)の様子。現在電車が走っているのは仮下り線で、一番外側は仮上り線

高架への切替え工事は23日の終電後に実施。これにより、下り線高架区間にある3カ所の踏切の遮断時間が約4割短縮されるとみられ、同区間の交通渋滞の緩和が期待される。

この事業は東京都が事業主体となって2007年から進めているもので、対象区間は約2.4km。すでに完了した1期区間(約1.2km)の石神井公園駅は、上下各ホームで急行と普通の待ち合わせが可能な4線の2面ホームとなり、大幅に利便性が向上した。2期区間に当たる石神井公園~大泉学園駅付近(約1.2km)では、2014年度の全線高架化に向け、引き続き上り線の高架化工事を行う。高架化が完了すると、合計9カ所の踏切が廃止となる。