横河メータ&インスツルメンツは11月5日、オシロスコープとデータレコーダの長所を併せ持ったスコープコーダ「DL850E」(標準モデル)と、自動車開発用途向け機能を付加した専用モデルスコープコーダ ビークルエディション「DL850EV」を開発、11月6日より発売を開始したことを発表した。

2製品は、同社が2010年に発売した「DL850/DL850V」の後継機種として、電力のリアルタイム演算機能や不具合解析に有用な長時間連続記録機能などを追加したモデル。捕捉中のアナログ信号やデジタル信号の波形と同時に、最大126種類の電力パラメータを使って演算した値をトレンド波形で表示できるようになったことから、電力の変動をリアルタイムに観測することが可能となった。また、幅広い測定ニーズに対応する複数のプラグインモジュールがラインアップされており、これらを用いることで、電力パラメータ演算値と、温度、ひずみ、周波数などとの複合観測が可能になる。

さらに、測定データを連続してPCにリアルタイム転送できるようになったため、測定・評価項目が増えても、PCのHDDを利用した長時間の連続データ記録と記録中のデータ確認が可能となったほか、PC上で簡単にデータの処理や演算もできるようになったため、製品性能評価における耐久試験や製品の不具合解析作業、生産ライン、電力系統の監視の容易化を図れるようになるという。

加えて、GPSを使った時刻同期測定も可能であるため、広域の配電系統内の複数地点に配置し、時刻を同期させた連続測定を行うことで、スマートグリッドの実証試験などに対応することも可能だという。

なお同社では、これらの製品のターゲット市場をモータやインバータ、家電、自動車・自動車部品、鉄道、産業機器、その他電子部品などのメカトロニクス/エレクトロニクス分野における製品開発と実験や、電力会社における電力の監視・保守・検査、新エネルギー関連の研究開発などと説明している。価格はDL850Eが62万円から、DL850WVが67万円からとなっている。

左がスコープコーダ「DL850E」、右がスコープコーダ ビークルエディション「DL850EV」