日本コカ・コーラは、2013年1月から全国で設置を開始した「ピークシフト自販機」が当初の計画より3ヵ月早く初年度の設置目標である2万5000台を突破したことを発表した。同社は初年度の設置目標を12%増の2万8000台に上方修修正した。

ピークシフト自販機

ピークシフト自販機は、電力使用を夜間にシフトさせて日中の電力使用量を抑える"ピークシフト"をコンセプトに開発された省エネ型の自動販売機で、冷却方法の変更や断熱性・機密性の向上により、日中の電力を大幅に削減できる。夏場は、電力消費のピーク時間帯を含めた最長16時間、冷却用の電力を完全に停止しても24時間冷たい飲み物を提供することが可能で、これにより日中の消費電力が95%削減されるという。また、冬場でも最長14時間、冷却用の電力を停止することができる。

ピークシフト自販機は、全国設置を開始した2013年1月から9ヵ月で当初の初年度目標だった設置台数2万5000台を突破し、このほど初年度目標が2万8000台に変更された。同社は、ピークシフト自販機の特徴である節電性能が認知・評価されたことが設置台数の増加につながったとしている。また、病院などでは静音性も高く評価されたという。

なお、同社が行ったピークシフト自販機の節電・省エネに関する実証実験では、地域の電力需給の状況に応じて電力料金を一時的に変動させる"ダイナミックプライシング"の実施日には、ドリンク1本あたりの電気料金が従来型省エネ自販機の半額になるという結果が出ている。