富士ゼロックスは11月5日、同社が提供する紙とマルチメディアを融合するクラウドサービス「SkyDesk Media Switch」の機能を、カスタマ独自のスマートフォン用アプリケーションに組み込むためのソフトウェア開発キット(Software Development Kit:SDK)の提供を開始したことを発表した。

同サービスは、スマートフォンで印刷物を撮影したものと、その画像に紐付けられた動画やWEBなどのマルチメディアをスマートフォン上に配信するクラウドサービスで、同社が提供するスマートフォン用専用アプリケーションを利用したサービスとして提供されている。

今回のSDKの提供により、カスタマが独自のアプリケーションに同サービスを組み込むことが可能となるため、販促用ちらしやポスターなど紙の情報から、動画やWebの情報へと誘導し、訴求力のある販売促進活動や街の紹介などを行うことができるようになると、同サービスの活用シーンが広がることに対する期待をのぞかせる。

すでに、同社と和歌山ゼロックス、アプリケーションの開発を行う「紀伊民報」が協力する形で、、田辺観光協会に対して、SDKを使い"SkyDesk Media Switch"の機能を盛り込んだスマートフォン専用アプリ「てくてく田辺」を開発し、実証実験を行ってきているとのことで、同観光協会では、同アプリを活用し、田辺市内のイベントなどと連携する企画など、官民協働した魅力ある観光地の再建・強化事業「文化の香りの城下町・口熊野田辺観光活性化事業」(観光庁)を推進する予定で、すでに田辺市内の街歩きをするためのWeb「田辺街歩きナビ」のプレオープンを記念した、同アプリを活用した「電子スタンプラリー」が実施されているという。